デッキの短いコンパクトな小型電動スケボーを購入する際の注意点とは

2019年3月25日

電動スケボー Boosted Mini S

引用元 – Boosted Boards Mini electric skateboard

どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!

 

世界的にも超有名な電動スケボーメーカー「Boosted Boards」が世に送り出すコンパクト電動スケボー「Boosted Miniシリーズ」。

コンパクトというだけでお手軽に使えそうな感じが良いですよね。

ロンスケ(ロングスケートボード)ベースの電動スケボーが多い中、このようなコンパクトな小型電動スケボーが気になるという人も多いのでは。

 

しかし、実は電動スケボーにロンスケベースが多いのには理由があります。

その理由とは、電動スケボーはバッテリーを搭載する関係でどうしても重くなるため、トリックよりクルージングに焦点を置いて作られることが多いから。

ロンスケとクルージングの相性は良く、高速走行時の優れた安定性と乗り心地を実現可能です。

詳しくはこちら↓

 

裏を返せば、小型電動スケボーは安定性と乗り心地の面ではロンスケタイプに劣る傾向にあるということ。

とはいえ、世界的にも超有名なブランドでもあるBoosted Boardsがあえて小型の電動スケボーを世に送り出したわけですから、それなりに需要があるのは間違いありません。

そこで、今回は気になる小型電動スケボーの良し悪しについてまとめてみたいと思います。

小型電動スケボーの購入を検討している人は必見です。

 

小型電動スケボーのデメリット

先述のとおり、電動スケボーはロンスケベースの製品が一般的です。

なぜなら、先述のとおりバッテリーの重量のせいでコンパクトに作る旨みがないから。

また、小型電動スケボーは乗り心地と安定性の面でロンスケタイプに劣るということも重要です。

その理由を含め、もうちょっと深堀してみましょう。

 

1.デッキが硬く乗り心地が悪くなりやすい

電動スケボーにはバッテリーが不可欠です。

そして、そのバッテリーをデッキの下やデッキ内部に収納するのが一般的、というかこれ以外にほとんど選択肢がありません。

小型の電動スケボーともなれば、更にスペース的な制約が加わるわけですね。

その結果どうなるかと言うと、デッキの柔軟性が犠牲になります。

 

例えば天下のBoosted Boardsが送り出す「Boosted miniシリーズ」を見てみましょう。

電動スケボー Boosted Mini S

引用元 – Boosted Boards Mini electric skateboard

ボードに対してかなり大きめなバッテリーが、デッキ下部に搭載されていますね。

この位置にバッテリーがあると、バッテリーやハウジングがボードの剛性を上げてしまい、デッキをしならせることはほぼ不可能です。

 

一方、同じBoosted Boardsのハイエンドモデル「Boosted Stealth」がこちら。

電動スケボー Boosted Plus サイド

引用元 – Boosted Boards Plus electric long range skateboard

こちらはロンスケベースということもあり、デッキ下のスペースにも余裕があります。

ポイントはデッキ中央に何も設けられていないこと。

これならデッキを十分にしならせることができますね。

デッキの硬さは電動スケボーの乗り心地に直結する要素で、柔軟なほど路面のギャップに強くなります。

詳しくはこちら↓

 

2.直進安定性が低くハイスピードが怖い

小型のスケボーはロンスケと比べて安定感に劣ります。

特にハイスピードを出したときは顕著で、左右に少し体重をかけただけでクイッと曲がるようなイメージ。

最高速付近では旋回性の高さがあだとなるわけですね。

小型の電動スケボーはスタンスも狭くなるため、ターンが始まったあともバランスを取るのが難しく、ロンスケと比べてピーキーな操作性となります。

総じて一言にまとめると「怖い」

 

とはいえ、小型電動スケボーは最新の「Boosted Mini X」ですら最高時速20マイル(約32km/h)なので、慣れれば乗りこなせないということはありません。

ただ、ロンスケベースの電動スケボーの方が圧倒的に安定感に優れるのは間違いありませんね。

 

小型電動スケボーのメリット

さて、「電動スケボー」としてはデメリットの目立つショートデッキタイプですが、もちろんメリットもあります。

それが次の3つ。

  1. 持ち運びしやすい
  2. 小回りが効く
  3. テールがあればトリックもできる・・・かも?

 

1.持ち運びしやすい

なんといってもこれでしょう。

サイズが小さいぶん、一般的なロンスケベースの電動スケボーと比べるとかなり軽量。

これは搭載できるバッテリーサイズの違いもありますが、電動じゃなくてもロンスケより普通のスケボーの方が軽いわけですから、当たり前っちゃ当たり前ですね。

そして、コンパクトなので手に持っても邪魔になりませんし、置き場所にも困りません。

とにかくお手軽にいろいろなところに持っていくことができます。

車がなくても問題ありませんし、腕に抱えるのもロンスケベースと比べると圧倒的に楽で、絵もさまになります。

 

また、ロンスケベースの場合はどう頑張ってもバックパックには収まりませんが、小型電動スケボーなら背負うことも不可能ではありません。

こんなイメージ↓

引用元 – スケボー リュック 容量35L(Yahoo!ショッピング)

画像のスケボーは電動ではなく、あくまでイメージですが、これなら自転車で移動することも十分可能ですね。

 

2.小回りが効く

前後ウィール間の距離が短い分、よりクイックなターンが可能な点は小型電動スケボーの大きなメリットと言えます。

加えてテールの反りがあれば、より機敏な方向転換も可能。

低速域での使い勝手は一般的なロンスケベースの電動スケボーを上回ることも。

そう考えると、普通のスケボー+αの速さやブレーキによる安全性が欲しいという人にとっては良い選択肢と言えるのかも。

 

ただし、普通のスケボーと比べると実現可能なトリックの幅は極端に狭まります。

 

3.テールがあればトリックもできる・・・かも?

小型の電動スケボーはロンスケタイプの電動スケボーより圧倒的に軽量なことがほとんど。

となれば、比較的トリックにも向いている可能性があると考えるのは自然ですね。

 

結論から言うと、電動スケボーでも簡単なトリックであれば可能です。

しかし条件があって、それは「キック(特にテール)があるかどうか」

キックとは普通のスケボーの両端にある反り返った部分のことです。

トリックの基本「チクタク」や「オーリー」をする際はテールの反りを利用するため、フラットなスケボーの場合、いくら軽量でもトリックの難易度は格段に高くなります。

 

いずれにせよロンスケタイプの電動スケボーでオーリーを決めるのは絶望的に難しいので、この点はコンパクトな電動スケボーにアドバンテージがあるのは間違いありません。

 

まとめ│最高速を求めないなら小型電動スケボーでもアリ・・・かも?

小型電動スケボーはそのお手軽感がとても魅力的ですが、デメリットも多く、特に安定性やクルージング能力を求めると失敗しそうですね。

私は「電動スケボーはブレーキがある分普通のスケボーより難易度は低い」と考えています。

しかし、小型の電動スケボーで20km/hを超えるスピードを出したいとなると、それなりの慣れが必要かもしれませんね。

さすがにBoosted miniなんかはこのレベルの商品とは違うでしょうが、国内で適正価格で入手するのが困難な点が残念・・・。

 

昨今のハイスペックな電動スケボーは最高速度40km/hなんて当たり前。

ですが、Amazonや楽天などを見るともっともっと低スペックな電動スケボーが安価に売られていることに気が付くと思います。

個人的にはこれらの低スペック電動スケボーを購入するのはおすすめしません。

なぜなら、低スペックだと飽きるのも早いから。

最高速度20km/h程度ではセグウェイと大差ありませんが、わざわざスケボーという形態を選ぶのに、セグウェイと同じスピードではちょっと刺激が弱すぎませんか?

実際、少し頑張れば普通のスケボーでも20km/h程度なら実現可能です。

 

・・・しかし、小型の電動スケボーの場合は「20km/hで十分」と感じられる可能性もあります。

なぜなら、低品質の小型電動スケボーは安定性も乗り心地も良くないから。

わかりやすく言えば、「20km/hなのに楽しい」ではなく「20km/hなのに怖い」ということ。

これがエキサイティングだと感じられれば満足できる可能性はありますが、恐らく一度でも品質の良い電動スケボーに乗れば、考えはガラッと変わるはずです。