公道OKな電動キックボードKintone α GO!最高速や走行可能距離は?

2019年10月25日

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 05

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!

 

電動スケボーや電動キックボードは公道を走ることができないと言われています。

日本における電動スケボー。公道を走るのはNG?歩道は?海外では?

近場へのちょっとした移動に使えたら快適なはずなのに、かなり残念ですよね。

一応、保安部品を取り付けて「原付」としてナンバーを取得すれば堂々と公道を走行することが可能となりますが、市販の電動キックボードを自分で改造してナンバーを取得するのは当方もなく大変です。

 

そこに登場したのが、今回取り上げる「Kintone α GO」。

なんと最初から各種保安部品が装着されており、誰でも簡単に原付ナンバーを取得することが可能なんです。

これなら堂々と公道を走ることができます!

というわけで、早速その魅力や具体的な性能の評価、必要な準備や注意点などをチェックしてみましょう。

 

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」の性能をチェック!
最高速や走行可能距離は?

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 07

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

まずは具体的な性能をチェックしてみましょう。

公称値は以下の通り。

  • 最高速度:20~23km/h
  • 最大走行距離(※路面状況が良好の場合):1回の充電で5~10km
  • 本体サイズ:縦105cm、横47cm、高さ120cm
  • タイヤ外径:直径14cm
  • 本体重量:10kg
  • 最大体重制限:120kg
  • バッテリー:中国製リチウムバッテリー25.2V/4.4Ah(パワー:180kw)
  • 充電器:AC 100V~240V / 50~60HZ
  • 素材:アルミ
  • カラーバリエーション:ブラック、ホワイト
  • 製造メーカー/ブランド:KINTONE
  • 生産国:中国

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

この性能に対する正直な感想ですが、ハッキリ言ってスペックは低めです。

例えば同じ電動キックボードでも、こちら↓のように倍以上の最高速度を誇る製品が既に存在します。

 

しかし、ここで見誤ってはならないのが「Kintone α GOは公道を走行できるという点が最大の魅力」だということ。

でんすけはハイスペックな電動キックボードや電動スケボーが大好物ですが、しかし走れる場所がなければ、せっかくの性能も宝の持ち腐れになってしまいます。

走れる場所を確保できないという人にとって、また「電動キックボードを日常生活の中で使いたい」という人にとって、「Kintone α GO」は間違いなく最適な選択となります。

 

また、電動スケボーなどでもよく感じることですが、頑張って40km/h近い速度を出すより、20km/h程度で優雅にクルージングする方が気持ちが良いんですよね。

このくらいの速度なら慣れていなくてもバランスも崩し難いので、「公道を走るモデル」としてみればむしろ適切な性能とも取れます。

もちろん40km/hを出せる製品で出す20km/hの方が快適ではありますが、最低限必要な性能は確保していると考えていいでしょう。

なお、最高速度が抑えられている背景には、速度を向上させるために単純にモーターの出力を上げると、今度は「原付一種」ではなく「原付二種」や「軽二輪」扱いになる可能性が出てくるということも関係していると思われます。

具体的にはモーターの定格出力が600W以下であれば原付一種、1000W以下であれば原付二種、1000Wを超えると軽二輪(125~250cc相当)とみなされるんです。

このため、後続のライバル製品が発売されたとしても、最高速度に関しては似たような数値になるのではないかと思われます。

 

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 充電

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

問題はバッテリー容量。

これについては後ほどまた詳しく触れますが、航続可能距離が5~10km程度では通勤には使えないという人も多いでしょう。

重量や価格の問題もあるのでしょうが、それでも昨今は電動スケボーですら20km以上走れるのが“当たり前”ですし、正直もう少し頑張れないかと思ってしまいますね・・・。

とはいえ、「Kintone α GO」は現在も資金調達中&開発途中の製品なので、販売時はもう少し性能が向上する可能性も大いにあります。

実際、クラウドファンディングMakuakeの紹介ページにおいても“バッテリー容量のアップ、モーター出力アップの検討をしております。”と記載されています。

この他、走破性と安定感を高めるタイヤの大径化、灯火類の外観や電気系統の見直し等を予定しているようです。

 

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 サイズ・寸法

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

他のスペックは特筆して良い点も悪い点もなく、ごく一般的な電動キックボードと言えそうです。

とにかく「堂々と公道を走れる」ということが最大のトピック。

 

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」の注意点

既に各種SNSなどでも話題のKintone α GOですが、注意点もいくつかあります。

購入に踏み切る前に必ずチェックしておきましょう。

 

1.航続可能距離が短すぎる

先述の通り、最大走行可能距離は“路面の状況が良好の場合で”5~10km。

いくら軽量化のためとはいえ、やはりこれは短すぎます。

フルスピードで走ると30分も持たない計算ですし、しかもフル充電に必要な時間は約4時間と長め・・・。

やはりバッテリー容量を大きくするか、せめて予備バッテリーに交換できるようでないと実用性が低すぎる気がします。

 

ただし、もし会社や学校(研究室や部室など)が日中の充電を許可してくれるようであれば話は変わってきます。

でんすけの場合は実家や会社、友人宅などが10km圏内に集中しているので、そういったちょっとした移動で使えそうです。

もちろん、「通勤通学が片道10分程度」ということであれば充電なしでも十分使えますね。

 

ちなみに、製品画像を見る限り、Kintone α GOは前輪駆動のハブモーター仕様のようです。

このため、万が一バッテリーが切れても普通のキックボードのようにプッシュ(キック)して走行することは十分に可能だと思われます。

事実、発進時はキックで動き出すことが推奨されています。

 

2.原付と同じルールが適用される

これは当たり前のことですが、原付扱いなので以下のような行為は禁止されます。

  • ノーヘル
  • 歩道の走行
  • 信号無視
  • 駐車違反
  • 二人乗り
  • 飲酒運転 etc…

どれも当然のことですが、特に「モーターを使用しなくても歩道は走行できない」という点には注意が必要です。

ただし原付と同様、歩道を押して歩くことは認められます。

いずれにしろ、Kintone α GOの場合はサッと折りたたんで持ち運べるので、やはり普通の原付と比べると圧倒的に応用が効きそうですね。

折りたたんで持ち上げれば、例えば公園の中を歩いて突っ切っても何の問題もありません。

また、自賠責への加入や自賠責保険証の携帯義務がある点にも注意が必要です。(自賠責への加入方法は後述)

実際は原付よりも可能性の幅が広い移動ツールとして使えそうですが、基本的には原付同様のルールが適用されることを覚えておきましょう。

 

3.駐輪時の盗難やいたずらのリスクが高い

電動キックボードは原付扱いなので、多くの場合一般的な駐輪場に駐車することが可能と思われます。(厳密には管理者の判断次第ですが)

しかし、駐車できるからといってその辺の駐輪場に放置するのは危険。

なんせ重量はたったの10kgとママチャリの半分程度ですからその気になれば簡単に盗めますし、面白がっていたずらする人だっているかもしれません。

先述の通り、Kintone α GOは折りたたんで持ち運ぶことが可能なので、出先では独自に安全なスペースを確保するか、終始持ち運びを覚悟する必要がありそうです。

 

公道を走れるだけじゃない!電動キックボード「Kintone α GO」の3つの魅力!

先に気になるデメリットや注意点に触れましたが、もちろんKintone α GOには魅力的な面もたくさんあります。

中でも特に次の3つは押させておきたいポイントですね。

  1. 電動モビリティが持つ楽しさをお手軽に体感できる
  2. 有名ブランドゆえの安心感と革新性
  3. シンプルに実用性が高い

 

1.電動モビリティが持つ楽しさをお手軽に体感できる

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 06

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

セグウェイの登場に始まり、世界では電動キックボードや電動スケートボードが既に広く一般に受け入れられています。

その理由は「ちょっとした移動に便利だから」、「置き場所に困らないから」、「持ち運びしやすいから」と様々ですが、もっとも大きな理由は「先進的だから」です。

セグウェイを初めて目にしたとき、それが実用的だと思いましたか?

私はとても思えませんでしたが、乗ってみたいとは思いました。

そして今は電動スケボーや電動キックボードを楽しんでいます。

なんと言っても、やはり乗っていて楽しいんですよね。

電動モビリティにおいてはこれが一番重要なポイント。

実用性より何より「趣味性」が大事で、感覚としては快適な自動車ではなく敢えて刺激の強いバイクに乗るのに似ています。

この楽しさを日常的に味わえるとなったら、毎日の通勤通学が色づくことは想像に難くありません。

 

うーん、スペックがイマイチでもやっぱり欲しいな・・・。

 

2.革新性だけじゃない!有名ブランドゆえの安心感!

Kintoneは日本国内でもっとも有名な電動モビリティブランドの一つです。

その主な取り扱い製品は電動キックボード以外に、ミニセグウェイや電動スケボーも↓

引用元 – KINTONE公式通販

これらの製品、あなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

 

実は、ナンバーを取得できる電動キックボード自体は少し前から既に存在しています。

しかし、「国内大手のKintoneが出してきた」というのが今回の「α GO」の最大のポイント。

有名ブランドが販売する「時代を先取りしたツール」に乗れる、これだけで「α GO」を選ぶ理由になり得ます。
(まぁ電動スケボーに限って言えばあまりおすすめできるものではありませんけど)

 

電動キックボードは公道を走行できるか否かではなく、そもそもその存在自体がまだまだマイナーです。

あなたもそんな次世代の乗り物に乗ってみたいと思いませんか?

 

3.シンプルに実用性が高い

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 持ち運び

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

あくまで走行可能距離があなたのニーズに合っていることが前提ではありますが、その使い勝手の良さは原付を上回る可能性が大。

先ほども少し触れましたが、電動キックボードは気軽に乗れるのでちょっとした移動に最適で、置き場所に困らず、しかも持ち運びしやすいというメリットを持ちます。

この持ち運びの良さ、使い勝手の良さは、自動車はもちろんバイクや自転車にもない魅力です。

混雑時はともかく、その気になれば電車に持ち込んで移動することもできるので、家から駅、駅から目的地といった移動にもぴったり。

いちいち駐輪場まで歩く必要もなく、たまにこういった使い方をすると楽しそうですよね。

 

公道を走れる電動キックボード「Kintone α GO」の操作方法

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 アクセル

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

操作方法はベースモデルの「Kintone α」と共通で、画像の矢印の位置がアクセルで、左の赤い部分がブレーキです。

ちょっと見にくいかもしれませんが、どちらもレバー形状(色違いで左右対称な形状)になっており、直感的な操作が可能。

発進の際は足で蹴り出す必要がありますが、動き出した後はレバーで加速でき、アクセルの押し加減で速度を調整できます。

また後輪部にはフットブレーキも設けられています。

 

公道OKな電動キックボード「Kintone α GO」 ディスプレイ

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

ディスプレイには速度はもちろんのこと、バッテリー残量や走行距離、累積走行距離、走行時間等を表示することが可能です。

Kintone αの前身のKintone Airの頃とは違い、カラーで多機能の液晶が採用されており、日差しが強くても視認性は十分。

ウインカーの操作方法についてはまだ公表されていませんが、恐らく一般的な原付と同様のレバーが追加されるものと思われます。(ウインカーが搭載されること自体は確定のようです)

 

電動キックボード「Kintone α GO」を原付登録する方法・手順

Kintone α GOは「原付登録」をすることで初めて堂々と公道を走れるようになります。

その登録の方法ですが、公式の案内は以下の通り。

原動機付自転車を購入・廃車したり、所有者や住所・氏名などの登録内容を変更するときは手続きが必要です。公道走行の有無に関わらず、原動機付自転車等や小型特殊自動車を所有している場合は車両の登録手続きが必要です。

<ナンバーの取得>
新規登録に必要な書類
・身分証明書(免許書や保険証などの本人確認書類)
・販売証明書(標識交付申請書に販売者の記名・押印があれば不要です)
・印鑑
・代理人の印鑑(代理人が手続きする場合)
・軽自動車税(報告)書兼標識交付申請書(原動機付自転車・小型特殊自動車)

※登録する市区町村によって異なる場合があるので申請する際は事前にお住いの市区町村役所のサイトなどをご確認ください。
※標識交付申請書は自治体によってはホームページからダウンロードできる所もありますので、お住いの市区町村役所のサイトなどをご確認ください。

中略

弊社は登録に関しまして代行等は行っておりませんので、お住いの市区町村役所へご自身でお確かめの上、ご購入者様本人でお手続きくださいますようお願い申し上げます。

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

要約するとこんな感じ↓

  • 公道走行の有無に関わらず車両の登録手続きが必要だよ
  • 各種書類と印鑑を用意してね
  • 手続きは自分でやってね♪

これだけ見るとちょっと面倒くさそうですねー。

というわけで簡潔にわかりやすくチャート方式で説明します。

  1. 購入する(販売証明書ゲット)
  2. 身分証明書(免許証等)と印鑑を用意
  3. 念のため役所に電話して他に必要な物がないか確認
  4. 市区町村の役所へ行く
  5. 窓口で軽自動車税申告書と標識交付申請書をゲット
  6. それぞれ記入し、窓口に提出
  7. 標識交付証明書(登録証)とナンバープレートを受け取る
  8. ナンバープレートをKintone α GOに取り付ける
  9. (自賠責保険に加入する 後述)

以上です。

面倒なのは役所に行くことくらいですね。

届け出をする窓口は統一されていないようなので、役所に電話した際にどこの窓口に行けばいいか確認しておくとスムーズです。

恐らく「税制課」など税金関連の窓口に行けばOK。

標識交付証明書(登録証)は大切に保管しておきましょう。

 

自賠責保険の加入方法

ここまで来たらあと少し!

最後に自賠責保険に加入すれば公道を走れます。

公式の案内は以下の通り。

<自賠責保険の加入>
自賠責保険は必ずご加入ください。コンビニ等でも加入可能ですのでご自身で手続きお願いいたします。

・バイク自賠責/ 原付(〜125cc以下)にご加入ください
・加入の際にナンバープレートの番号や車台番号が必要になりますので、予め情報をご確認ください。
・ステッカーはナンバープレートに貼り付け義務があり、自賠責保険書は携帯義務がありますのでご注意ください。

引用元 – Makuake|電動キックボード Kintone α GO

ここに書かれてある通り、コンビニで加入するのが簡単です。

大まかな手順は次の通り。

  1. マルチコピー機で払込票を印刷
  2. レジで会計し保険標章(ステッカー)をもらう
  3. マルチコピー機で自賠責保険証明書を印刷
    自賠責保険証明書は店員さんからもらえる場合もあります)

これだけ。

一応コンビニ大手4社の説明ページのリンクを貼っておくので、必要に応じてご確認ください。

 

でんすけも自分で原付登録と自賠責の加入をやったことがありますが、やってみるとめちゃくちゃ簡単で、専門的な知識が一切なくても大丈夫です。

 

公道を走れる電動キックボード「Kintone α GO」の購入方法

実はKintone α GOは当記事執筆時はまだ販売されていません。

現在Makuake(マクアケ)というクラウドファンディングのサイトにおいて「支援」を募っているところ(資金調達中)です。

最短で手に入れるのであれば、Makuakeにて「支援」という形で出資する必要があります。

支援者には2020年2月末までに製品が届くようです。

Makuakeにて「支援」をすると先着順で割引がされるなどの特典があるので要チェック。

 

プロジェクト終了日は2019年11月29日を予定しており、これが終わると市販化されるのを待つことになります。

支援者への配布後の販売となるとすると、一般販売時期は2020年3月頃でしょうか。

Kintoneの製品は割引の利く公式通販ページの他、Amazon楽天市場Yahoo!ショッピングなどでも販売されていますので、発売後は比較的容易に入手できる体制が整うと思います。

 

Kintone α GOには日本の電動キックボード界をけん引してほしい!

日本は世界と比べて小型電動モビリティの分野で大きな遅れを取っていますが、「Kintone α GO」の登場で良くも悪くも何かしらの変化が訪れそうな予感がします。

まぁ「ナンバーを取らないと走れない」という前例が作られると法的解釈の余地がなくなり、個人的には淡い希望が砕かれて悲しくもあるのですがw

とはいえ、世界的には既に通勤通学に使用する光景は当たり前のように見られますし、特に製品開発という面で日本の企業は大きな遅れを取っていると言わざるを得ません。(電動スケボーも明らかに中華製の方がコスパも信頼性も上)

しかし日本国内においても、かつて人力のキックボードのブームが巻き起こったように、電動キックボードのブームも必ず来ると確信しています。

この「Kintone α GO」の存在が起死回生の第一歩となることを期待して、今後も注視していきたいですね。

一般販売等に関する追加情報があれば随時追記していきます。

 

Kintone公式HPはこちら