WOWGO 3Xはベルト駆動!従来モデルとの違いとライバルとの比較!

引用元 – WowGo 3X Electric Skateboard & Longboard – WOWGO BOARD
どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!
2019年10月15日にWowGoから発売される新作電動スケボー「WowGo 3X」。
ちょっと前に「WowGo 3」が発売されたばかりのようにも感じられますが、となるとどこがどのように違うのか気になりますよね。
調べてみると、どうもWowGo 3の後継機や上位グレードというわけではないようです。
いったいどういうことなのか、早速その違いを探ってみましょう。
最大の違いはベルトドライブ!電動スケボー「WowGo 3X」と「WowGo 3」を比較!
WowGoの新作「WowGo 3X」。
「3X」という名前から、従来のWowGo 3の後継機、あるいは上位グレードのどちらかだろうと考えるのが自然ですよね。
しかし、今回の「WowGo 3X」はそのどちらもしっくりきません。
その理由は大きく2つ。
1つは最高速等のスペックが据え置きなこと。
WowGo 3のスペックは次の通り。
- 低速モード:0〜12miles/ h(0〜20km / h)
- 通常モード:0〜18miles/ h(0〜30km / h)
- 高速モード:0〜24miles/ h(0〜39km / h)
- ターボモード:0〜24miles / h(0〜39km / h)
- ヒルクライミング:25-30%
- 航続可能距離: Samsung 6.0Ah:12-14マイル(19-22.5 km)Samsung 8.0Ah: 17-20マイル(27-32 km)
対するWowGo 3Xのスペックがこちら。
- 低速モード:0〜12miles / h(0〜20km / h)
- 通常モード:0〜18miles / h(0〜30km / h)
- 高速モード:0〜24miles / h(0〜39km / h)
- ターボモード:0〜24miles / h(0〜39km / h)
- ヒルクライミング:25-30%
- 航続可能距離:14マイル(22.5 km)
ご覧のとおり最高速度は39km/hのまま、航続可能距離に関しては「Samsung 8.0Ahバッテリー」を選択可能な従来モデルの方が優れると言っても過言ではありません。(ただしWowGo 3Xも「将来的にはバッテリーのオプションを増やす予定」とのこと)
ではどこが違うのでしょうか。
それはウィールの駆動方式にあります。
実はWowGo 3Xは「ベルトドライブ」を採用しているのです。
これこそがWowGo 3Xが後継機でも上位グレードでもないと感じる2つ目の理由。
ベルトドライブとはモーターの回転をベルトとプーリ―(ギヤ)を介してウィールに伝達する駆動方式のこと。
対して従来の WowGo 3は「ハブモーター」を採用しています。
ハブモーターは別名インウィールモーターとも呼ばれ、駆動輪の内側にモーターが内蔵された方式のこと。
ハブモーターとベルトドライブは一長一短で、それぞれのメリットは次のようなものが挙げられます。
ベルトドライブのメリット
- プーリ―を介すためトルクフル
- 制動力が大きい
- 振動が少なく乗り心地がなめらか
- ウィールを自由に選択可能
- モーターの熱対策が容易
ハブモーターのメリット
- 動作音が小さい
- 見た目がシンプル(モーターが隠れる)
- プッシュで進める
- コスパが高い
- 耐塵性に優れる
詳しくはこちらも参考にしてみてください。
WowGo 3Xがベルトドライブを採用した理由はわかりませんが、もちろん何らかのメリットを重視してのことでしょう。
なぜなら、一般的にベルトドライブはハブモーターより高コストなので、コストアップするだけのメリットがないとわざわざ採用するとは思えないからです。
具体的には、メーカー設定価格は次の通り。
- WowGo 3 $599.99
- WowGo 3X $749.99
日本円にして15,000円以上の差があります。
・・・確かにベルトドライブにはベルトドライブの良さがあります。
しかし、正直に言えばこの時点で既に失敗な気がしますね。
というのも、先の通り数値的に差がないのに、わざわざ高い方を買う人がどれだけいるのか、ということ。
当サイトにたどり着くような研究熱心な人は別として、ベルトドライブとハブモーターの違いに関心を向ける人がどれだけいるでしょうか。
恐らく自動車の2WDと4WDの違い以上に関心を得られないと思います。
むしろ見た目がスマートで音が小さいハブモータータイプの方が大衆向け。
そもそも最高速が同じで航続可能距離が同じなら安い方が良いだろうと考えるのが普通ですし、せめて少しでもスペック(数値)的に差別化しておきたかったところですね。
もちろんベルトドライブ自体がダメということではありません。
上述の通りベルトドライブにはベルトドライブの良さがありますし、実際にWowGo 3と3Xを乗り比べてみれば、恐らく加速も減速も操作性もベルトドライブを採用した3Xの方が高い次元にあるでしょう。
それでも、WowGo 3という安価なモデルが既にある以上、爆発的なヒットは難しいだろうと思います。
今後はベルトドライブがメインになる・・・?
もしかするとWowGo 3Xは実験的な側面の強いモデルかもしれません。
ベルトドライブに対するリアクションの多くがポジティブなものであった場合、WowGoというブランド自体が今後ベルトドライブに舵を切る可能性があります。
というより、もしかすると既にそのつもりなのかも。
最高速度や航続可能距離が伸びれば伸びるほど、ハブモーターはこれまで以上に熱対策が大きな課題となりますからね。
後々ベルトドライブを主流にするために、思い切ってここらで実績作りとデータ収集を兼ねて市場に投入した、という可能性は大いにあります。
電動スケボーWowGo 3Xとライバルモデルの比較
WowGoのライバルといえば、真っ先に思い浮かぶのが日本でも有名なBackfireですね。
オフロード仕様でもほぼ同スペックのモデルを出していましたし、技術的に共有している部分も多そうです。
しかし、Backfireにはまだベルトドライブを採用した電動スケボーは存在しません。(2019年9月現在)
これは今後大きな差になって現れる可能性があります。
しかし、現時点ではBackfire G2tや上位機種のBackfire G3 Plusの方が性能が上のように見えます。
数値的にはWowGo 3=WowGo 3X<Backfire G2t<Backfire G3 Plus。
実際の乗り味ではWowGo 3Xにもベルトドライブならではのアドバンテージがあると思われますが、この中では現状もっともコスパに優れるのはBackfire G2tでしょう。
WowGo 3X($749.99)とBackfire G3 Plus($999.00)は性能に対してやや高すぎる印象を受けるのが正直なところ。
Backfire G3 Plusもバッテリー性能の向上がメインですから、価格を考えると“買い”ではないと感じます。
一方でBackfire G2tはYahoo!ショッピングでも購入可能ですし、そういった面でもお手軽に入手可能です。
G2tは現在のでんすけの愛機でもあります。
また、ベルトドライブを条件に考えると、次の2台がライバルと言えそうです。
- Boosted Stealth
- Ownboard W2
Boosted Stealthは最高速度が39km/h(24mph)、航続可能距離は 22.5km(14miles)で$1,599。
Ownboard W2は最高速度が42km/h(26mph)、航続可能距離は22.5~25.5km(14~16miles)で$697.00。
対するWowGo 3Xは最高速度が39km/h(24mph)、航続可能距離が22.5km(14miles)で、$749.99。
こうやって見ると、数値的にはスペックも価格もOwnboard W2の圧勝ですね。
WowGo 3XはBoosted Stealthよりはコスパに優れるものの、せめてOwnboard W2と同価格に抑えるべきだった・・・と思わずにはいられません。
とはいえ、加速力に関してはギヤ比も絡んでくるので未知数です。
またWowGo 3Xは12Sの新型バッテリーを搭載するとのことなので、かなり余力を残したパフォーマンスが期待できます。
逆に言えばトップスピード据え置きはこのメリットを活かせていない、とも言えますが・・・。
WowGo 3Xはおすすめできる電動スケボーか
結局、WowGo 3Xは “買い” なのでしょうか。
正直に言えば、答えは「否」です。
その理由は次の3つ。
- WowGo 3と数値的に差がなく、割高に感じられる
- 12Sの恩恵を活かし切れていない
- Ownboard W2の方がコスパがいい
まとめると「性能が中途半端」。これに尽きます。
またOwnboard W2の存在も大きな障壁ですね。
このクラスでベルトドライブの電動スケボーが欲しいのであれば、現状Ownboard W2がもっともコスパに優れます。
例えば加速力はWowGo 3Xの方が優れるかもしれませんが、仮にそうであっても価格差を覆すほどの差があるかどうかは微妙なところです。
個人的な意見を言えば、そもそもベルトドライブである必要性自体もまだあまり感じられていません。
もちろんベルトドライブのメリットは理解しているつもりです。
しかし、やはりこのサイズの電動スケボーであれば選択肢がある限りプッシュで進めるハブモータータイプを選んでしまうと思います。
現状Backfire G2tで満足してしまっていることも大きいかも。
といはいえ、Ownboardに続いてWowGoまでもがベルトドライブに舵を切ったことは注目に値します。
また、バッテリーが高圧の12Sに切り替わったこともトピック。
ちなみに12SはBackfireもG3 PlusやRanger X2で採用済みです。(ただしこちらも大幅なスペックアップはなし・・・)
恐らく今後も中華電動スケボーの高性能化はどんどん進むでしょう。
しかし、個人的には世界のハイエンドAT(オフロード)モデルを追従する動きは避けてほしいですね・・・。
中華勢にはスマートでコスパに優れるストリート仕様を継続して開発してほしいところです。
いずれにせよ、今後の動向は要チェックですね。
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