なぜ高評価?いまだにSTARYをおすすめしてる人って何が目的なの?
どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!
「STARY欲しいな!ちょっと詳しく調べようかな」と思ってこの記事にたどり着いたあなた。
見つけてくれて本当に良かった・・・。
STARY(スターリー)。
電動スケボーに興味があれば一度はその名を聞いたり目にしたことがあるでしょう。
日本での知名度はかなり高く、今でも国内通販サイトから購入することが可能です。
しかし、今ここでハッキリ言います。
STARYは絶対に買うな!
なぜかって?
一言で言えばコスパが悪いからです。
発売から時間が経ちそのスペックはもはや時代遅れ。
にもかかわらず、いまだにSTARYを推す人、サイトの多いこと多いこと。
いったいなぜ?
今回はSTARYの真実をお伝えします。
STARYのスペックを最新の電動スケボーと比較
まずはSTARYがどんな電動スケボーなのかをご紹介しましょう。
STARYはクラウドファンディングのKickstarterで目標額10万ドルに対して74万ドルも集めたことで当時相当話題となりました。
なんせ当初語られていた重さは3.9kgと信じられないほどの軽さでしたからね。
これが2015年の話。
結局2016年3月に発売された際の重量は5.2kgだったわけですが、それでも一定の評価は得ていました。
当時はね。
今では信じられませんが、「日本国内のショップから買えるまともな電動スケボーはSTARYしかないのでは」という時期もあったほど。
ちなみに、STARYのデビュー当時の販売価格は$899で、国内では150,000円を超える価格で販売されていたように記憶しています。
2019年現在のSTARYの評価
問題は2020年を迎えようとしている今現在においても、なおSTARYを推している人がいるという事実。
電動スケボーはまさに日進月歩を地で行くような最新モビリティです。
そんな世界でアップグレードもなしに何年間も第一線で活躍できるわけがありません。
それどころか、STARYがデビューした翌年には操作性の良いホビーウイングESCを搭載した「Koowheel 2G」や「Backfire G2s」などが日本国内でも販売され、たった1年でSTARYは大きく見劣りする電動スケボーとなってしまいました。
これが事実。
そんなSTARYについて、2019年末にもなって「航続距離と最高速度も申し分なし!」なんて言えちゃう人は何を考えているんでしょうか。
個人でそう感じる分にはまだしも、人におすすめする立場にあっては詐欺の一歩手前ではないかとすら感じてしまいます。
中には「微妙なSTARYをよいしょしておいて、あとで新製品を「そんなSTARYよりすごい!」と言うつもりなのではないか」と邪推させるほどの猛プッシュをする記事もあります。こえー。
最新の電動スケボーと比較!
具体的にSTARYの性能がどれだけヤバいのか、最新モデルと比較してみましょう。
今回比較対象として取り上げるのは2つ。
同じくバッテリー内蔵型で薄型の最新型電動スケボー「Exway X1 Pro」と、同じく2019年の最新モデルでありながら日本国内でもかなりリーズナブルな価格で手に入れることができる「WINboard Spark S」。
「WINboard Spark S」に関しては、現状国内販売店から入手可能な電動スケボーの中では最高のコスパを誇る1台です。
最高速度はそれぞれ次の通り。
- STARY : 30km/h
- X1 PRO : 47km/h
- Spark S : 40km/h
航続可能距離は次の通り。
- STARY : 16km/h
- X1 PRO : 25.7km
- Spark S : 25km/h
登坂性能は次の通り。
- STARY : 20%(11.3度)
- X1 PRO : 30%(16.7度)
- Spark S : 25%(14度)
ウィールの外径。
- STARY : 75mm
- X1 PRO : 85mm
- Spark S : 96mm
お次は重量。
- STARY : 5.2kg
- X1 PRO : 6.8kg
- Spark S : 8kg
最高速度も航続可能距離も最新モデルには遠く及びません。
特に最高速度がたかだか30km/hでは時代が違うと言わざるを得ませんね。
やはりせめて40km/hは欲しいところ。
しかし、軽さに関してのみSTARYが断トツです。
なぜSTARYはここまで軽いのか。
実はSTARYは「シングルドライブ」というモーターを一つしか使わない形態を採用しているんです。
モーターが一つしかないから軽い。
しかし、このシングルドライブには重大な欠点があり、現行の電動スケボーはその9割以上が2輪駆動の「デュアルドライブ」を採用しています。
シングルドライブの最大の欠点、それはバランスの悪さ。
例えば左右の旋回に差が生じます。
当然ですよね。
右の後輪にのみモーターがあるので、アクセルオンで旋回しようとすると右には曲がりにくく、左にはグングン曲がるという安いラジコンのような動きをします。
これじゃあ直感的な操作はできません。
STARYの最高速度はたったの30km/hですが、それでもカービングをすれば怖さを感じるほど。
最高速度が40km/hを超える最新の電動スケボーと比較すると、どうしても操作性がチープとしか言えません。
ターン時ほど目立ちませんが、直進安定性もデュアルドライブに大きく劣ります。
トラクションもブレーキも右後輪のみで制御することになるため、どうしてもバランスが悪いんですよね。
しかも最新の電動スケボーのような加減速の滑らかさもなければ、加速の良さもありません。
ウィール径も75mmと小さく、デッキも硬いので走破性も乗り心地も微妙・・・。
でんすけが実際にSTARYに乗った時間は合計で1時間にも満たないと思いますが、正直それ以上乗りたいとも思わなかったですね・・・。
最新モデルをベジータに例えるなら、STARYはナッパ、いやラディッツ辺りでしょう(は?)
軽量さとスマートさでも時代の波に飲まれつつある
とはいえ、「軽量さとスマートさが第一」という人も多いはずです。
この記事を読んでいるあなたもそんな一人かもしれませんね。
当然、そういったものを求めること自体は全く否定しませんし、なんならでんすけもそういった種の電動スケボーを日々探しているくらいです。
軽量さとスマートさを最優先する場合、シングルドライブという選択肢は必ずしも間違いとは言い切れません。
でもね、先ほど比較対象として挙げた「Exway X1 PRO」や上の画像の「Backfire Mini」のように、今やデュアルドライブであってもスマートな電動スケボーというものが存在するんですよ。
当然性能はSTARYより上。
STARY最大の武器を持ってしても、時代の波にはもはや太刀打ちできないわけです。
STARY、いくらなら買い?
そんなSTARYですが、今でも国内販売価格は70,000円超。
正直信じられません。
先に比較対象に出した最新モデルのSpark Sだって65,000円で買えるんですよ。(いずれもポイントは考慮せず)
先述の通りSpark SはSTARYとは比較にならないほど高性能です。
当然、個人的には同じ価格でもSTARYは買いません。
というか、厳しいことを言えばぶっちゃけタダでも要りません。
今さらSTARYがあっても乗ることはないし、場所を取るだけなので。
ただ、この意見は「既に電動スケボーを所有しているから」とも言えます。
では、もし1台目の電動スケボーとしてSTARYを検討するなら、いくらくらいが妥当でしょうか。
昨今は有名ブランドも$400前後の安価なモデルをラインナップしています。
例えば2019年のブラックフライデーでは「WOWGO 2S」が$349.99。すごい。
日本円にして38,000円程度。
STARYの半額程度でもっと高スペックなモデルが買えるわけです。
当然、同じ価格でもSTARYは見劣りします。
もう一歩頑張って新品で25,000円!
これなら百歩譲って検討しても良いかもしれませんね。
この価格帯まで落ちてくると、ライバルもそれ以上に低スペックなものばかりになるので見劣りしません。
ただ、25,000円のSTARYと65,000円のSpark Sなら、でんすけなら間違いなく後者を選びますが・・・。
結論:STARYは絶対買うな!
そもそもね、STARYって開発したメーカーが既に存在しないんですよ。
なのに国内販売サイトでは「日本正規品」とか言っちゃってるわけです。
既にメーカー自体が消滅しているのに正規も何もなくないですか?
ただの在庫処分でしょ?って感じ。
それでもSTARYへの興味をぬぐい切れないあなた。
よろしければこちらの記事にも目を通してみてください。
ちなみに今回取り上げたExway X1 PROはSTARYの完全上位互換とも言うべき存在ですが、やや高額なのがネック。
WINboard Spark Sはドロップスルーやコンケーブといった本格的なデッキ形状を採用しつつコスパに優れるため、これから電動スケボーに挑戦してみたいという人におすすめです。
是非悔いのないご判断を。
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