電動スケボーを選ぶ際に注目したい特徴やスペックの違い

2019年3月5日

電動スケボーを選ぶ際に注目したい装備やスペックまとめ

どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!

 

電動スケボーは日本ではまだまだマイナーな存在ですが、いざ購入しようとすると思いのほか選択肢が多いというとに気が付きます。

そんな中から買ってから後悔しないためにもできるだけ良いモノを選びたいところですが、マイナーだけにレビューを見てもなかなか参考になることは書かれていないんですよね。

しかし、実は電動スケボーには絶対に重視すべきポイントというものがあり、これらを意識するだけで失敗するリスクは格段に下がります。

例えばよく注目されがちな「最高速度」。

これはある程度コストをかければどんな無名メーカーでもハイエンドモデル並みの数値を実現することが可能ですが、もはや最新の優れた電動スケボーはそんな“数字”をウリにはしていません。

電動スケボーにとって最も重要なのは、最高速度よりも「乗り味」と「操作性」。

この2つの方が圧倒的に大切だと断言します。

ではどのようにこの2点の良し悪しを判断すれば良いのでしょうか。

というわけで、今回は電動スケボー選ぶ際に重視したいポイントをいくつかご紹介したいと思います。

 

電動スケボーの選び方!重視したいポイントとは?

電動スケボーを選ぶ際に個人的に重視する装備やスペックは次のとおり。

  1. 最高速度は重視すべきか
  2. 駆動方式(デュアルドライブは必須)
  3. デッキの柔軟性(柔軟であるほど良い)
  4. ウィールのサイズ(目的に合わせて)
  5. 加減速の操作性(リニア&マイルド)

それぞれ詳しく解説していきます。

 

1.最高速度はどの程度あれば良いのか

2016年頃からハイエンドな電動スケボーの最高速度は40km/h程度が一般的。

一部の製品を除き、もう2年以上最高速度に大きな変化は見られませんが、これには次のような理由があると考えられます。

  • これ以上のスピードが出せても安全面がおろそかになる
  • 乗り手やバッテリーへの負担が大きくなる
  • 40km/hも出れば十分で、そもそもの需要が大きくない

ちなみに、40km/hも出ればトライアスロンの自転車パートで先頭に立つことすら可能なレベルです。

しかし、30km/h程度では乗り慣れた後に物足りなさを感じるようになるので注意が必要。

例外としてオフロード対応モデルの場合、例えば「Backfire Ranger X1」は最高速度が36km/h程度ですが、オフロードを走れるという付加価値があること、またそもそもオフロード走行では40km/hを出せるシーン自体がなかなかないということを考えれば、十分に許容できる範囲内であると言えます。

ちなみに最高速度は乗り手の体重に大きく影響されます。

中には「極めて体重が軽い人が乗れば40km/hが出せる」といった程度で最高速度40km/hを謳う製品もあるかもしれませんので、心配な人は最高速度を出せる条件が明記されているブランドから選択することをおすすめします。

結局のところ、昨今のハイスペックな電動スケボーの多くは40km/h程度で横並び状態なので、最高速度にこだわりすぎる意味はあまりありません。

しかし、「最高速度が40km/hならOK」ではなく、「最高速度40km/hは最低条件」と考えた方が良い、というのが私の考えです。

大切なのは、「同じ最高速度40km/hの電動スケボーでも、まっすぐにしか走れないモデルと40km/hで十分なコントロール性を持つモデルが存在する」という事実を知っておくことです。

 

2.デュアルモーター(デュアルドライブ)であることは今や必須条件

2015年頃まではBoosted Dual(Dual Plus)などのごく一部のハイエンドモデルを除き、ほとんどの電動スケボーがシングルモーター(シングルドライブ)を採用していました。
※シングルドライブとは左右どちらか一方のウィールのみを駆動する駆動方式のこと

しかし2016年に入ると「Evolve Skateboards」を筆頭とする各ブランドがこぞってデュアルモーター(デュアルドライブ)を採用した電動スケボーを発売し、状況は一変。

この頃を境に電動スケボーの性能は爆発的に向上し、いわゆる「第2世代(2nd Generation)」と呼ばれる電動スケボーが頭角を現し出します。

Backfire Boardsのように、デュアルドライブを採用した第2世代(Backfire G2)を期に、その評価をガラッと変えたブランドもあります。

 

デュアルドライブはシングルドライブと比べて次のようなメリットを持ちます。

  • 直進安定性に優れる
  • 左右の旋回差がない
  • 加速時のトラクションを得やすい
  • 減速時のバランスに優れる

一方、性能面でのデメリットはほとんどありません。

強いて言えば数百グラムの重量増とコスト増といったところでしょうか。

昨今では軽量さがウリの電動スケボーでもデュアルドライブを採用していることが多いほどで、こうなってくるとハッキリ言ってシングルモーターを選択する旨みは全くありません。

未だに通販サイトなどではシングルドライブの安価な電動スケボーが出回っていますが、絶対に手を出さない方が良いですよ。

今から電動スケボーを買うなら、デュアルモーター(デュアルドライブ)であること最低条件と覚えておきましょう。

 

3.デッキは柔軟であればあるほど良い

これは非常に重要です。

自動車のようなサスペンションがない電動スケボーにおいて、路面からの振動や衝撃のほとんどを吸収する役目を担っているのがデッキです。

そのため、デッキが硬いと振動や衝撃を吸収しきれず、乗り心地が悪くなってしまうというわけです。

というわけで、自動車のタイヤがキュルキュル鳴くような屋内駐車場のような路面でもない限り、個人的にはデッキは柔軟であればあるほど良いと考えています。

詳しくはこちらにもまとめています。

 

ただし、一部のバッテリーをデッキに内蔵したモデルのように、「一見電動スケボーに見えない外観」をウリにしている電動スケボーも存在しますし、例外として「見た目を最も重視する人」にとっては、デッキの柔軟性の優先順位は多少下がるかもしれません。

 

4.ウィールのサイズ

ウィールのサイズは大きい方が路面の凹凸(ギャップ)に強く、最高速度もわずかに高くなります。

逆にウィールが小さいと運動性能が向上し、小回りが効くようになります。

スポーティーなライドを楽しみたいなら小径ウィールを選択するのもアリですね。

 

しかし、個人的にはウィールは大きければ大きいほどおすすめです。

電動スケボーは通常のスケートボードより高い速度で走行することが可能ですが、高速走行時は同じギャップでも突き上げ感が強くなり、バランスも崩しやすくなります。

当然、ギャップに強い大径ウィールの方が安定した走行が可能と言えるわけです。

 

また、オフロード走行をしたい場合は更に大きな超大径ウィールが必須となり、例えばBackfireのRanger X1やEvolve各種のALL-TERRAIN系などがこれに該当します。

↓オフロード対応電動スケボー「Backfire Ranger X1」↓

ちなみにBackfire G2sやEvolve Carbon GT Seriesの2IN1など、中には大小2種類のウィールを同梱する電動スケボーもありますが、実はこれってすごいお買い得なんです。

電動スケボーの、特に駆動側のウィールはそのほとんどが専用設計なので、そう簡単にDIYでサイズを変えるというわけにはいきませんからね。

 

5.加減速の操作性は超重要!

電動スケボーにおいて最も大切なこと、それは「リニアな操作性を持っているかどうか」という点です。

メジャーブランドの最新型電動スケボーを購入する場合はあまり心配する必要はないかもしれませんが、加減速にクセがある電動スケボーは本当に乗りにくいので注意が必要です。

例えば加速の応答にラグがある場合。

加速のタイミングがずれると「不意の加速」となり、乗り手がバランスを崩す原因となります。

 

最も重要なのはブレーキの特性。

電動スケボーにおけるブレーキは他の乗り物におけるブレーキと比べるとちょっと特殊で、強く効かせられれば良いというものではありません。

急ブレーキがかかると慣性によって乗り手だけが前方へ吹っ飛ばされてしまいますからね。

そのため、重要なのはじわっと効くブレーキが可能かどうかという点。

この辺りに定評があるのはBoostedやBackfireといったブランドの電動スケボーですね。

Backfireは初代こそお粗末な性能でしたが、特にG2s以降のブレーキの完成度はかなり高く、自信を持っておすすめできる1台と言えます。

加減速の特性や操作性についてはスペック表から読み取ることがほぼ不可能ですので、ネットを中心とする口コミに頼らざるを得ません。

中でも、実際に他のモデルと乗り比べた感想はとても参考になりますが、そういった口コミが見つからない場合、またどうしても心配な場合は、先に挙げたような無難な選択肢が最も失敗しにくくておすすめです。

 

まとめ│スペックだけで電動スケボーを選ぶのはリスク大!

複数の選択肢があるとつい最高速度や航続可能距離、バッテリーの出力や重量といった目に見えるスペックで比較しがちです。

しかし、こと電動スケボーにおいてはこれはちょっと危険。

スペックよりも操作性や乗り心地の方が圧倒的に重要なんです。

今回の記事を参考にして、是非失敗のない選択をしてください。