電動スケボーで重視すべきポイントと2020年最新モデルに期待すること

引用元 – Ownboard Bamboo AT (39”) – All Terrain Electric Skateboard with Dual Belt Motor – ownboard

どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!

 

あなたは電動スケボーに何を求めますか?

きっと電動スケボーに何を求めるかは人それぞれ。

スペックなのか、軽さなのか、走破性なのか、単純そうに見えて実は様々な要素が考えられます。

ちなみに、でんすけはこれまで20台を超える電動スケボーに乗ってきましたが、ここまで来ると個人的に重視する項目が自然と定まってきました。

ファーストインプレッションで自分に合っているかどうかがなんとなくわかります。

完全に好みの話になりますが、今回はでんすけが「電動スケボーに求めるポイント(評価・レビューする上で重視するポイント)」についてお話ししてみたいと思います。

 

電動スケボーをレビューする上で重視するポイント

重視するポイントというか、でんすけが初めて乗る電動スケボーで自然とチェックしてしまうポイントは次の3つです。

  1. 加減速の操作性
  2. 乗り心地

それぞれ詳しく解説します。

 

1.加減速の操作性

初めて乗る電動スケボーで真っ先に気になるのが加減速の操作性。

リモコン操作に対してリニアに反応するのは大前提ですが、加速具合やブレーキの効き具合にも好みがありますよね。

個人的にはブレーキはマイルドであればあるほど人に、特に初心者にはおすすめしやすいと考えていますが、上級者ほど効きの良いブレーキを求めるのも必然。

しかし、近年はスピードコントローラ(ESC)が成熟したことでモデルごとの差は以前より感じられなくなりました。

駆動方式によって、「ハブモーターよりベルトドライブの方が効きが良い」といったことはありますが、ある程度は「このボードのブレーキはこの程度の効き」というのがわかれば、後はそれに見合った操作をすれば良いだけ。

 

差が出るとすれば、それはデッキの形状に起因するものでしょう。

例えばドロップダウン方式のデッキであれば加速時も減速時も踏ん張りやすいですし、コンケーブが深ければ電動スケボー特有の「旋回時の加速」も楽しみやすくなります。

またミニタイプよりオフロードタイプの方がスタンスを広く取れたりしますね。

 

2.音(駆動音&ロードノイズ)

次に気になるのが音。

明らかに電動スケボーであることがわかるような大きな音は、個人的にあまり好きではありません。

ウィーンというモーター音が大きかったりすると、正直乗っていて恥ずかしさを感じることすらあります。

しかし、昨年(2019年)はモーターやバッテリーの性能が飛躍的に向上した一方で、ハブモーター仕様であっても駆動音の目立つモデルが出始めてきたようにも感じられました。

この傾向は個人的にちょっと受け入れがたいものがあります。

 

一方でロードノイズについては改善の兆しが見られます。

各メーカーがAT(オールテレーン│全地形対応)モデル、いわゆるオフロードモデルに力を入れ始めているからです。

もともとハイエンドなモンスターマシンはもっと前から大径ラバーウィールを採用してきましたから、この流れが加速することには何の疑問もありません。

グリップの強いラバーウィールを採用すれば、ブレーキもより強く設定することが可能になります。

最近ではストリートモデルにもマッチする小径のラバーウィールも目立ち始め、その副産物としてロードノイズの低減が期待できるようになってきています。

なお、ラバーウィールには転がり抵抗が大きいというデメリットもありますが、電動スケボーであればプッシュに苦労することはありませんし、電費が悪化してもそれ以上にバッテリー性能が進化を続けており、あまり大きな問題にならなくなってきたのではないかと思います。

 

3.乗り心地

続いて気になるのが、シンプルに乗り心地。

例えば、最近は剛性の高いデッキを採用する電動スケボーが増えてきたように感じます。

もともとデッキは柔軟であるほど乗り心地が良く、操作性も素直で乗りやすくなります。

ではなぜ硬いデッキが増えているのか。

バッテリーの配置の都合など、その理由は複雑かつ多数ありますが、少なくとも一つ言えることがあります。

それは、最高速度が40km/hを超えてくるとデッキが硬いことによる高速走行時の安定性の高さが大きな武器になるということ。

 

そういえば、昨年はコスパの高いWINboard Spark Sが深いコンケーブを採用したことにある種の衝撃を受けました。

そもそもコンケーブを設けると、コンケーブがリブのような役割を果たし、どうしてもデッキの柔軟性は損なわれてしまいます。

昨今の自動車が軽量化と剛性アップを両立するためにルーフに波打つような形状を採用することがありますが、目的は違えど理屈は同じですね。

であれば、思い切ってバッテリー配置などを見直して柔軟性を犠牲にし、「デッキを硬くする方向」でうまくまとめていく・・・。

その方向性を貫いたSpark Sは、個人的には価格も含めて「名機」と言って良いのではないか、とすら思います。

 

もちろん、そこまでスピードを出さないのであれば、やはり柔軟なデッキはとても快適。

例えばBackfireはデッキの硬いG3 Plusと柔軟なデッキのG3をそれぞれラインナップしましたが、でんすけはG3派。

デッキが硬く乗り味がスポーティーな電動スケボーは確かに乗っていて楽しいのですが、場所(路面)を選ぶのがネックですね。

 

乗り心地を左右するのはデッキだけではありません。

例えば先ほども触れたウィールも超重要パーツ。

ATモデルが採用する大径ラバーウィールは、舗装路においても快適性の向上に大きく貢献します。

 

2020年の電動スケボーに期待すること

結局何が言いたいかといえば、「ラバーウィールってめちゃくちゃ良いよ」ってことです。

クルージングメインで乗る電動スケボーにおいてはほとんどデメリットが感じられないんですよね。

一方でメリットは鬼のように目立ちます。

グリップが良いため安心して加減速ができるし、ロードノイズも静か。

走破性がよくギャップをものともしないため乗っていて快適。

ウィール自体にクッション性があるので乗り心地は良くなり、スピードを出しても疲れにくい。

PUウィールより俊敏性、スポーツ性は下がりますが、むしろクルージングのアベレージスピードを見ればラバータイヤを採用した電動スケボーの方が上なんてことも珍しくありません。

先の3つのポイントにおいて、全てプラスの方向に作用します。

 

というわけで、2020年に期待することは一つ。

ウィールよ、もっと改善されてけろ~。

特にハブモーター仕様の電動スケボーにラバーウィールをどんどん採用してほしい。

そもそもハブモーター仕様の電動スケボーって、業界内で規格が定まっていないせいで純正ウィール以外の装着って実質不可能なんですよね。

ベルトドライブであれば基本的に汎用のウィールが使えるので選択肢は広いのですが、駆動音がハブモーターより大きめ。

最近はベルトドライブでも昔ほど騒音チックではなくなりましたが・・・。うーん。

 

Backfire Mini

そういえば先日IndiegogoでBackfire Miniを購入(?)したのですが、ハブモーター仕様にも関わらず駆動音は大きめでしたね。

プッシュで進んでもモーター音がします。

最悪回生ブレーキとか要らないからもっともっと静かにしてほしい。

コンパクトでクイックな感じが乗っていて楽しいのでなんとか妥協できますが・・・。

 

話を戻しますが、とにかく「ラバーウィールを採用したハブモーター仕様の電動スケボー」が増えることに期待。

でも実際は今年もベルトドライブが勢いを増しそうな気がします。

ハブモーターはそろそろスペック的に限界なのかも。

仮に、これまでハブモーターオンリーでやってきたBackfireがベルトドライブに手を出したら、この流れは一気に加速しそうな予感。

WowGoもベルトドライブモデルを出したし、大いにあり得る・・・。

まぁベルトドライブでも静かなら良いんですけどね。

 

オフロード対応電動スケボー Backfire Ranger X1

ちなみに2020年1月現在、でんすけがもっとも愛用している1台はBackfire Ranger X1です。

後継のX2が発売されていることもあり、既にスペック的には1世代前といった感じですが、とにかく静かで乗り心地がとても良い。

踏ん張りやすいドロップダウンデッキは柔軟性もあり、操作性も素直で扱いやすく、他のオフロードモデルと比べれば比較的コンパクト。

X1の時点で十分に成熟しています。

振り返れば、結果的にRanger X1は買って良かった電動スケボーNo.1ですね。

ちなみに後継のX2はバッテリーとモーターが進化してかなり軽量化されましたが、最高速度と航続可能距離はX1と変わらず。

そのため、でんすけは先述の通りBackfire Miniを優先してX2にはまだ手を出していません。

価格はほぼ据え置きなので、これから買う人はRanger X2という選択ができてお得ですね。

2020年の電動スケボーのトレンドを予想

ラバーウィールの優秀さは、これから電動スケボーを購入する人にも是非覚えておいてもらいたいポイントです。

2017年から2018年にかけて、ミドルクラスの電動スケボーにおいても最高速度40km/hが当たり前となり、2019年には45km/hオーバーの台頭と同時に、40km/hに据え置きながらもトルク(加速等)や付加価値を向上させたもう一つのトレンドが生まれました。

このまま最高速度だけを上げても、多くの人は使いこなせませんからね。

となれば、2020年のトレンドは走破性の向上や乗り心地の追求といった方向にシフトするのではないかと予測します。

走破性や乗り心地が向上すれば、更なるスペック向上の道も拓けます。

実際、ハイエンドモデルはATタイヤを採用するのが当たり前ですし、今後はミドルクラスにおいてもラバータイヤの採用が加速する可能性は大いにあります。

そうなってほしい。