小型の高性能ミニ電動スケボーを比較!Boosted VS MEEPO VS Backfire
引用元 – Boosted Mini X – Small Electric Skateboard | Boosted Boards
どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!
電動スケボーの人気モデルってどれも大きいですよね。
重量もそこそこありますし、普通のスケボーのように気軽に使うには少々抵抗があります。
大きな電動スケボーが多いのは、小型であるよりも多少大きい方が高性能化しやすく、走行安定性も確保できるから。
しかし、それでも気軽に遊べるコンパクトな電動スケボーが欲しい!
そんなあなたに朗報です。
BoostedやMEEPOに続き、Backfireからもコンパクトな電動スケボーが発売されます。
これらはいずれもデュアルハブモーターを搭載していて、MEEPOとBackfireに至っては最高速度が40km/hを超えます。
小型の電動スケボーにそこまでの速さが要るかどうかの議論は後回しにするとしても、これまでの小型電動スケボーは「スピードを出したくても出せなかった」わけで、高性能な小型電動スケボーの登場はシンプルにうれしいですよね。
今回はそんな次世代の小型電動スケボーの実力に迫ってみたいと思います。
なぜ小型の電動スケボーは少ないのか。その問題点とは
一昔前にPennyをはじめとする超小型クルーザーのブームがありましたね。
スケボーの持つクルーザーとしての魅力を再確認する良い機会となりましたが、電動スケボーの業界においてはなかなかコンパクトなボードは成功してきませんでした。
理由は次の3つ。
- 電動化すると重量が大きくなるから
- デッキがコンパクトだと高速走行が難しいから
- 大きなバッテリーを積めず、航続可能距離が短いから
スケボーを電動化すると、モーターとバッテリーという重量物を搭載する必要があるため、どうしても重くなります。
しかも、モーターに関してはロングデッキだろうがショートデッキだろうが、その重量は変わりません。
すると、コンパクトであることによる「軽快さ」と「お手軽感」というメリットが消えてしまうんですよね。
普通のスケボーの2倍~3倍にも及ぶ重量は、脇に抱えて運ぶのも楽ではありません。
一応軽量化のためにシングルドライブ(左右どちらかの片輪駆動)を採用している電動スケボーもありますが、性能面ではデュアルドライブの足元にも及ばないため要注意。
出力が劣るのはもちろん、直進安定性が悪く、左右の旋回差まで生じます。
これらの理由があって、これまで有名ブランドも小型電動スケボーにはあまり力を入れない傾向にあったように思います。
しかし、Boosted Mini X、MEEPO Mini2に続き、Backfireからも「Backfire Mini」と呼ばれるニューモデルがリリースされることが発表され、少しだけ雲行きが変わってきました。
これらの特徴はデュアルハブモーターを搭載していて高性能なことと、いずれも電動スケボーにおける実績あるブランドが開発しているという点。
これまでの小型の電動スケボーといえば品質的に優れるものはほとんどなく、駆け足の速度でも恐怖心を感じるような粗悪品も少なくありませんでした。
しかしデュアルハブモーター使用で重さも5kg台となると話は変わってきます。Boostedに有名ブランド二社が追随したことで、今後更なる進化が期待できる分野と言えるかもしれません。
ハイエンド小型スケボートップ5の比較
どうしても小型の電動スケボーを買うのであれば、次の5つのモデルから選ぶことをおすすめします。
- Boosted Mini S
- Boosted Mini X
- MEEPO Mini2
- MEEPO Mini2 ER
- Backfire Mini
外観やスペックといった各種項目別にこれらを比較してみましょう。
外観
まずは外観をチェック。
Boosted Mini S
引用元 – Boosted Mini S – Small Electric Skateboard | Boosted Boards
Boosted Mini X
引用元 – Boosted Mini X – Small Electric Skateboard | Boosted Boards
MEEPO Mini2 & MEEPO Mini2 ER
引用元 – Meepo Mini 2 Electric Skateboard Shortboard with Kicktail – Meepo Board
Backfire Mini
引用元 – Backfire Mini Super Portable Electric Skateboard Best for City Commute – Backfire Boards
Boosted Miniシリーズはハウジングとデッキが一体になった機械的なシルエットが特徴的ですね。
その分柔軟性はありませんが、よく見るとMini Xの方がハウジングが大きく、それぞれ専用にデザインされていることがわかります。
やはり高級感がありますね。
MEEPO Mini2は一般的な電動スケボーのデッキをそのままショートにした感じで、ESC(スピードコントローラ)とバッテリーが別々にハウジングされていて、これがすごく目立ちます。
見るからに電動スケボーって感じ。
しかしデッキ中央がフリーなので、恐らくこの中ではもっともスケボーらしいデッキのフレキシブルを感じられるはずです。
Backfire Miniはバッテリーも小型でシンプルな外観です。
デッキはかなり薄く、恐らく知らない人が少し見ただけでは普通のスケボーと思ってしまうでしょうね。
デッキ上面からバッテリー交換が可能な点も特徴的。
つまり半分バッテリー内蔵型に近い構造で、カーボンファイバーデッキが採用されていることからも乗り味はやや硬い傾向にあると思われます。
最高速度
最初にハッキリと言っておきますが、小型の電動スケボーにおいてはスペック上の最高速度はそれほど重要ではありません。
なぜなら、そもそもそのサイズ自体が高い速度でクルージングすることに向いていないからです。
もし最高速を競いたいのであれば、迷うことなくロングデッキの一般的な電動スケボーを購入することをおすすめします。
しかし、実際に使うか使わないかは別として、高い速度を出せるかどうかが技術力を計る上で一つの指標となることも間違いありません。
3台の最高速度公称値は以下の通り。
- Boosted Mini S : 30km/h(18Mph)
- Boosted Mini X : 32km/h(20Mph)
- MEEPO Mini2 : 40km/h(25Mph)
- MEEPO Mini2 ER : 46km/h(29Mph)
- Backfire Mini : 42km/h(26Mph)
こうやって見るとBoosted Miniの最高速はやや時代遅れな感が否めませんね。
このジャンルは速さがあまり重要ではないとはいえ、さすがにこれだけの差があるとちょっと気になります。
まぁ実際は30km/hも出れば十分なんでしょうけど・・・。
逆にMEEPO Mini2 ERとBackfire Miniはかなりのハイスペック。
そんじょそこらの一般的なロングデッキタイプの電動スケボーより高性能です。
ただし、これだけのハイスピードをショートデッキで扱いこなすにはかなりの熟練度が要るということを肝に銘じておく必要があります。
航続可能距離
航続可能距離、すなわち駆動時間は小型電動スケボーの弱点でもあります。
デッキが小さいと大きなバッテリーを搭載できませんからね。
またバッテリーが大きければ大きいほど重量増につながるので、そのバランスも重要です。
3台の最大航続可能距離は次の通り。
- Boosted Mini S : 11.3km(7miles)
- Boosted Mini X : 22.5km(14miles)
- MEEPO Mini2 : 17.7km(11miles)
- MEEPO Mini2 ER : 32km(20miles)
- Backfire Mini : 18km(11miles)
最高速度では見劣りしたBoosted Miniでしたが、Mini Xの方は最大22.5kmとなかなかのレンジを誇ります。
最高速に続き、MEEPO Mini2 ERのスペックは尋常じゃないですね。
オフロード対応の大型電動スケボー「Backfire Ranger X1」が最大で35kmでしたから、小型電動スケボーで32kmは異常と言っても良いレベルです。
総重量
引用元 – Boosted Mini S – Small Electric Skateboard | Boosted Boards
重量は小型電動スケボーを選ぶうえでかなり重要な要素だと言えます。
せっかくコンパクトなのに、持ち運ぶのが大変ではお手軽感が損なわれてしまいますからね。
しかし、今回ピックアップした電動スケボーはいずれもデュアルドライブ(2つのモーターを用いて駆動)のため、最軽量のBackfire Miniでも5.8kgもの重さです。
- Boosted Mini S : 6.8kg(15lbs)
- Boosted Mini X : 7.6kg(16.8lbs)
- MEEPO Mini2 : 7.2kg(16lbs)
- MEEPO Mini2 ER : 8.0kg(18lbs)
- Backfire Mini : 5.8kg(12.8lbs)
正直に言って軽くはありませんね。
しかし、Backfire Miniが登場するまでは軒並みロングデッキの電動スケボーとほとんど差がない重量だったわけで、この辺りは最近新たにBackfireが採用している12S(50.4V)の新型バッテリーの恩恵が大きいのだろうと思います。
次点のBoosted Mini Sと比べて1kgも軽いですし、それでいてスペック的にはBackfire Mini の圧勝です。
Backfire Miniは「次世代の小型電動スケボー」と言っていいかもしれませんね。
駆動方式
いずれも2つのモーターを用いたデュアルドライブであることに変わりはありません。
しかし、モーターの駆動力をどのようにウィールに伝えるかで、更に「ベルトドライブ」と「ハブモーター」の2種類に分けることができます。
- Boosted Mini S : ベルトドライブ
- Boosted Mini X : ベルトドライブ
- MEEPO Mini2 : ハブモーター
- MEEPO Mini2 ER : ハブモーター
- Backfire Mini : ハブモーター
5台の中ではBoostedのみがベルトドライブを採用しています。
簡単に説明すると、ベルトドライブはトルクフルで滑らかな乗り心地となる反面、駆動音が大きくなりやすく、プッシュができないという大きなデメリットがあります。
ハブモータータイプであればプッシュができますから、普通のスケボーのように扱えます。
プッシュできた方が小型電動スケボーの用途にはマッチしそうですよね。
登坂性能(加速性能)
先述の通り、一般的にはベルトドライブの方がトルクフルな傾向にあります。
しかし、これはあくまで搭載するモーター自体の性能が同等だった場合の話。
実は電動スケボーに採用されるハブモーターは昨今急激に性能が向上していて、十分なトルクを実現しています。
具体的な5台の登坂性能は次の通り。
- Boosted Mini S : 20%(11.3度)
- Boosted Mini X : 20%(11.3度)
- MEEPO Mini2 : 25%(14度)
- MEEPO Mini2 ER : 30%(16.7度)
- Backfire Mini : 30%(16.7度)
実際にどれだけパワフルに(減速せずに)走行できるかは、また別問題なので注意してください。
ただし、Meepo Mini2 ERやBackfire Miniなどは各ブランドのロングデッキのハイエンドモデルと共有しているパーツが多く、スペック通り十分にトルクフルであると考えられます。
また、トルクフルであるということは加速が良いということでもあり、ハブモータータイプだから加速が鈍いなどといったことはないので安心してください。
価格
価格はご覧の通り。
- Boosted Mini S : $749
- Boosted Mini X : $999
- MEEPO Mini2 : $429
- MEEPO Mini2 ER : $629
- Backfire Mini : $599
Boostedは日本に輸入するには別途輸入代理業者を経由する必要があり、送料、関税ともにかなりかかります。
Boosted Mini Xを日本国内で購入する場合、15万円前後が適正価格でしょう。
発売から日が経っていることも考慮すると、ちょっと高すぎますね。
少なくともBoosted Mini SにMEEPO Mini2やBackfire Miniを上回る魅力はないと思います。
価格面を考慮するとどうしてもMEEPOとBackfireの一騎打ちとなりますが、オーバースペックなMEEPO MINI2 ERに対し、Backfire Miniは程良いスペックと価格でまとめてきた印象を受けます。
これらが日本のショップで取り扱われるかどうかはまだわかりませんが、Backfire Miniが取り扱われるようならすぐに手を出してしまいそう・・・。
小型電動スケボーを選ぶなら、現状MEEPOかBackfireの一騎打ち
引用元 – Boosted Mini X – Small Electric Skateboard | Boosted Boards
5機種を比較しましたが、まず言えるのは「Boosted高すぎ」ってことですね。
加えて日本においては入手難易度が高すぎます。
比較する際のベンチマークにはなりますが、実際に選択するのは難しいですね。
更に言えば、ベルトドライブはプッシュができないため、このサイズの電動スケボーの使い方とマッチしない気もします。
残るMeepo MiniとMini ER、Backfire Miniですが、価格にこだわるならMeepo Miniはアリだと思います。
性能にこだわるならこの中ではMeepo Mini ERですが、正直性能にこだわるなら無難にロングデッキのモデルに乗った方が良いですね。
Bacifre Miniはデザインがシンプルで、性能と価格のバランスが良好。
何より圧倒的に軽量です。
この性能でこの軽さは要チェック。
いずれにせよ、2019年に高性能な小型電動スケボーを買うのであれば、今回比較した5機種が筆頭候補となります。
もちろん、性能にこだわらないのであればシングルドライブの電動スケボーを選ぶのもアリですが、走行性能には天と地ほどの差があることは覚悟しておきましょう。
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