日本における電動スケボー。公道を走るのはNG?歩道は?海外では?
画像引用元 – The Best Electric Skateboards on the Market
どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!
かの名探偵コナン君は公道で動力付きのスケートボードを乗り回していますが、アレって法律的にどうなんでしょうか。
現実世界でも昨今の電動スケボーの進化は目覚ましく、その気になればそんじょそこらの自転車よりも速いスピードで走行することも可能です。
ですが、だからといって自転車の代わりとして日常的に用いるわけにはいきません。
少なくとも日本においては。
今回はその辺りを、日本と海外における電動スケボーに対する考え方の違いを交えて詳しく解説していきます。
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日本国内では電動スケボーや電動キックボードの公道走行は不可!?
日本国内で電動スケボーを購入する場合、最低限知っておきたい知識がこれ。
結論から言えば、日本では公道で電動スケボーに乗ると道交法違反となる可能性が大きいです。
電動キックボードや電動スクーターについては、原動力となるモーターを搭載するため、道路交通法や道路運送車両法における原動機付自転車に該当するという解釈が警察庁交通局や神奈川県警察より公表されています。
今回「電動スケボー」に言及した文書は見つけられませんでしたが、電動スケボーも電動キックボード等と同様の解釈を受ける可能性が濃厚です。
電動スケボーは座席はおろかハンドルにあたる部位もないわけで、これを道交法における「車」と解釈するのには少々無理があるようにも感じられますが・・・。
とにかく、電動キックボードや電動スケボーが原付扱いされるとなると、保安部品の取り付けやナンバーの取得等の要件を満たす必要があり、かつ免許も必要ということになります。
また、この場合は原動機付自転車で歩道を走行することができないのと同様、電動キックボードや電動スケボーで歩道を走行するのもNGです。
そもそも、公道には車道も歩道も含まれます。
日本の公道で電動スケボーや電動キックボードに乗るとどんな罪に問われるの?
次に気になるのが、実際に公道を走って捕まった場合にどのような罪となり、どのような罰を受けるのかという点。
まず電動スケボーや電動キックボードが「道路運送車両法」の保安基準に適合していない場合。
例えば前照灯や方向指示器等がないことについてですね。
これについては「整備不良車両運転」となり、道路交通法第62条の違反として処罰される可能性があります。
罰則は「3月以下の懲役又は5万円以下の罰金」。
続いて、自動車損害賠償責任保険又は自動車損害賠償責任共済の契約を締結していない場合。
罰則は「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」となります。
そもそも、万が一事故を起こせば無保険で大変な目に合うかも。(これは自転車にも言えることですが)
また、電動スケボーや電動キックボードが先の通り原動機付自転車と同じ区分で扱われるとなれば、当然「原付免許」が必要になります。
免許の中ではハードルが低い部類ではありますが、万が一「無免許運転」として検挙された場合、罰則は「一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金」となります。
加えて無免許運転をした日から1年の間は免許の拒否処分の対象となります。
つまり、1年間免許を取得することができなくなってしまうということですね。
更に他の道交法違反があれば、その分の罰則がプラスされる可能性も考えられます。
とはいえ、良し悪しは別として、実際は交通量の少ない道であれば事故でも起こさない限り口頭注意で済まされるのが現実だろうと思います。(決して公道走行を推奨するわけではありません)
実際に身近に口頭注意を受けたという人はいますが、罰則を受けたという人はまだいません。
もしかすると道交法の解釈についても議論の余地が残されているかもしれませんね。
ですが、最悪上記の罰則を全て同時に受ける可能性があるということを覚えておきましょう。
罰則を受けなければ良いというものでもありませんし。
ちなみに、電動ではない普通のスケボーは公道での走行が認められていますが、「交通がひんぱんでない道路」という条件があります。
交通のひんばんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
道路交通法 – 第五章 道路の使用等 – 第一節 道路における禁止行為等
個人的には電動スケボーで公道を走れたら最高に便利で爽快だろうなぁとは思いますが、電動スケボーや電動キックボードを公道で使用するのはいろいろな意味で危険です。
電動スケボーで爆走するコナン君は道交法に違反していた??
先述の通り、コナン君は電動スケボー少年として日本で一番有名と言っていいでしょう。
コナン君が乗ってるスケボーは「ターボエンジン付きスケートボード」というなんとも恐ろしい名称ではありますが、太陽光やバッテリーを用いる点から、電動スケボーにカテゴライズ可能な代物だと思われます。
劇中(特に劇場版)で自動車やバイクと並走しているので、動力面では現実の電動スケボーと比ぶべくもありませんが、だからこそ気になるのが「それ法律的にどうなの?」ってこと。
マンガやアニメに対してこういうつっこみをするのは無粋ではありますが、現実世界であればアウトということになりそうですね。
電動スケボーの法的解釈に議論の余地があるとしても、交通のひんぱんな道路を走っている時点で、少なくとも道交法における「道路における禁止行為等」に該当するのは間違いなさそうです。
電動かどうかは関係なくNG。
まぁ麻酔銃だとか飲酒だとか他にも数えきれないくらいいろいろやってますけどね、彼。
ちなみに「小さくなっても頭脳は大人」な彼ですが、我々が電動スケボーに乗るとまさにその逆ですね。
シンプルにワクワクしますし、楽しいです。
あとは場所の問題だけ。
一方、海外における電動スケボーは・・・?
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海外では2014年頃から日本とは比較にならないほど電動スケボーが流行し、一部地域では法整備もなされています。
有名なのがアメリカのカリフォルニア州。
カリフォルニアでは2016年1月から「自転車で合法的に走れる道における電動スケボーでの走行が合法化」しています。
つまり「自転車と一緒」的な扱いというわけですね。
なんともうらやましい!
なぜこのような判断がなされたのでしょうか。
その理由の一つに「ゼロ・エミッション」という考え方があります。
エミッションとは環境破壊の原因となる排気物などを指し、つまりゼロ・エミッションとはそれらを排出しないしくみやエネルギー源、活動などを指します。
そして、電動スケボーもこのゼロ・エミッションに貢献する乗り物と捉えられているわけです。
「電動スケボーは大気汚染の原因となる有害廃棄物を排出しないクリーンな乗り物だから、むしろ乗るのは良いことだ」といったところでしょうか。
視点が多様的過ぎて日本とはえらい違いですね・・・。
日本では電動スケボーの認知度が著しく低い!
先述のとおり、日本には超有名なスケボー少年のコナン君がいる(?)にも関わらず、現実世界における電動スケボーの存在はあまり知られていません。
たまにTVで電動スケボーが取り上げられると、Twitterでは決まって「コナンが乗ってたスケボー、実際にあるんだ!」という驚きの声が流れます。
コナン君が乗っているスケボーは時速80キロは出ていそうなので、厳密には今市販されている電動スケボーとはスペック的にかなりの差がありますが、「動力付きのスケボー」自体はかなり前からあるんですよね。
しかし日本人のほとんどはその存在を知りません。
今これを読んでいるあなたは間違いなく少数派ですよ!w
対してアメリカでは2014年にはブームが起こり始めているので、認知度にかなりの差があるわけです。
かといって日本では一般の認知が進んでも公道走行が可能となるような法整備は望めないかもしれません。
むしろ、一部の州で公道走行が可能となったアメリカなどとは逆に、日本では販売や購入自体を規制する方向に進んでいく可能性すらあります。
先に話した「公道を走っても口頭注意で済んだ」という事例は、知名度が低いからこそだったのかもしれませんね。
人気が出るとすぐに「社会問題」として扱われるのが日本。
しかし電動スケボーで走るのはとにかく爽快で楽しいので、個人的には是非多くの人に体験してもらいたいところ。
日本国内で電動スケボーや電動キックボードを楽しむには・・・?
代表的なのは電動スケボーの利用が許可された専用パークや空き地など。
また会社や店舗所有の駐車場などを許可を得て利用する方法もあり、私有地であれば持ち主の許可さえあれば自由に走行することが可能です。
実際、でんすけは週末限定で勤め先の駐車場の一部を利用する許可を得て遊んでいます。
最近はモータースポーツ用のサーキットなどでも、コース外の移動ツールとして電動スケボーや電動キックボード、セグウェイなどが使われることがあるようですね。
中には画像のような「オフロード走行が可能な電動スケボー」もあります。
こういったモデルであれば、舗装路の走行はもちろん、空き地や原っぱ、キャンプ場などの荒れた路面も走破可能。
圧倒的に遊び場所を探しやすいのでおすすめです。
電動スケボーや電動キックボードは日本では公道以外で楽しむのが無難
先述の通り、日本国内で電動スケボーを安全に楽しむならどこか私有地を探して遊ぶのが無難です。
しかしでんすけの場合、実はこの記事を読んでいるあなたより圧倒的無計画さで電動スケボーを購入したので、遊び場所の確保は買ってから考えたんですよね。
でもどうにかなりました。
本気で探して問い合わせれば遊ぶ場所はどうとでもなります。
公道を走れないとしても、電動スケボーの魅力そのものは何ら変わりません。
先述の通り、日本という国においては、電動スケボーの認知度が上がれば販売や購入自体が規制される可能性もゼロではありません。
乗りたい、所有したいと思った今がそのとき。
あなたも「電動スケボー」の爽快な乗り心地を試してみませんか?
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