普通のスケボーと電動モデルの違い、楽で速いを超える最大の魅力とは
画像引用元 – M1 – Inboard Technology
どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!
電動スケボーと言えば「楽にスピードが出せるスケボー」という捉えられ方をするのが一般的ですが、実はそれだけではありません。
普通のスケボーにはないデメリットもあれば、初心者やハイスピードスケーターにとっての「最大のメリット」は意外と知られていません。
本記事では
「電動スケボーって普通のスケボーと何が違うの?
いったいどういうメリットがあって、逆に気を付けたいデメリットはあるの?」
といった疑問にお答えします。
電動スケボーの良いところ!電動化のメリットとは?
今回紹介する電動化のメリットは次の4つ。
- とにかく楽!
- ハイスピードクルージングが可能!
- ブレーキがあるので実は安全!
- 旋回中も加速が可能!
1と2はわかりやすいかもしれませんが、3と4はどうでしょうか。
実はこの3つ目のメリットこそ、普通のスケボーとは異なる電動スケボー最大のメリットと言っても過言ではありません。
また、4つ目のメリットによって、電動スケボーは普通のスケボーにはないスポーツ性を持っていると考えることも可能です。
それぞれ詳しく解説していきます。
1.とにかく楽!
これは誰でも容易に想像できますよね。
通常、スケートボードで加速する際は“プッシュ”と呼ばれる動作を行う必要があります。
プッシュとは片方の足で地面を蹴り、その反発力によって前に進むテクニックのことで、通常のスケボーにおいては習得が必須なテクニックの一つですね。
しかし、電動スケボーであればリモコン操作一つで加速することが可能なので、いちいち地面を蹴る必要はありません。(もちろん蹴って進むこともできますよ)
この差は言わずもがな、電動スケボーってものすごく“楽”なんですよね。
一度乗ればあなたもきっと病み付きになります。
しかも、電動スケボーの中には30度近い急斜面を走行可能なモデルも存在しますし、一般的なモデルでもそんじょそこらの坂道は余裕で走行することが可能です。
一方、普通のスケボーでは少しでも傾斜がある道を進むのはかなりの重労働ですよね。
また減速もリモコン操作で簡単に行えるため、一貫して一々地面に足を着ける必要が全くありません。
屈伸運動が全く必要ないので、ことさら疲れにくいわけです。
もちろん、電動スケボーでも加減速に対して踏ん張ったり旋回に体重移動を行う必要があるため全く疲れないわけではありません。
しかし、電動スケボーで遊んだ際の疲労は、どちらかと言うとスノーボードで遊んだときの疲労に似ています。
もちろんブレーキ時の身体的負担は電動スケボーの方が圧倒的に少ないですが。
余談ですが、電動スケボーは暖かく平坦な場所でも楽しめるため、スノーボードのオフシーズンに代わりに遊ぶというのも良いかもしれませんね。
2.ハイスピードクルージングが可能!
最新の電動スケボーは最高速度が時速40キロを超えるのが当たり前になってきています。
一方、よほど長い下り坂でも使わない限り普通のスケボーで時速40キロに到達することはほぼ不可能ですから、この差は大きいですよね。
仮に普通のスケボーで時速40キロが出せたとしても、そのうえで気持ち良くカービングをするように走るには更に高い技術が要求されます。
一部のスケーターを除き、この速度下での自由なライディングがお手軽に楽しめるのは電動スケボーだけと言っても過言ではありません。
また電動スケボーはプッシュを行わずに一定速度で走行することが可能なので、とても爽快なクルージングを楽しむことができます。
やや抽象的ですが、この爽快かつ優雅なクルージングが可能な点は電動スケボーならではの魅力と言えるのではないでしょうか。
3.ブレーキがあるので実は安全!
電動スケボーといえば「電動で加速する」という点ばかりが注目されがちですが、実はもっとも大きなメリットはブレーキ面にあります。
特にスケボー自体に慣れていない人にとっては見逃すことができないポイントです。
ご存知の通り、一般的な電動スケボーはリモコンで加減速が可能です。
そう、手元の操作で「減速」も可能なんです。
実は、普通のスケボーにおける最初の難関は上手に停止することと言っても過言ではありません。
初心者にとって、スケボーは進むことより止まることの方が難しいもの。
しかし、電動スケボーであればリモコン操作一つで、しかもモノによっては極めてマイルドに停止することができるわけです。
この差は大きいですよ。
しかも、ブレーキで速度を調整しながら走れば下り坂ですらゆっくり一定速度で進行することができるので、実は走っているときの安心感は格段に電動スケボーの方が上なんですよね。
これは普通のスケボーに乗り慣れている人でも大きなメリットと感じられるのではないでしょうか。
たまに「普通のスケボーに乗ったことがないから電動スケボーに乗れるか不安」という声を聴きますが、上記のとおり「電動スケボーは普通のスケボーよりも簡単に乗れるうえに安全」なので全く心配する必要はありません。
もちろん、スピードを出せば出すほどリスクは増しますが、それでもスケボーに慣れていない人にとっては圧倒的に電動スケボーの方が安全と言えるでしょう。
4.旋回中も加速が可能!
これも見落としがちなメリットの一つです。
先述の通り、普通のスケボーは加速の際に地面を蹴る必要がありますが、旋回中はバランスを崩す原因となるため、これができません。
しかし、電動スケボーであれば加速はリモコンを操作するだけ。
旋回中も自由に速度をコントロールすることができるわけです。
例えば、スケボーで急旋回をしようとすると一定の速度が必要で、あまりにも速度が足りないとイン側へ倒れる形でバランスを崩してしまいます。
しかしそんなときに加速ができれば、速度増によって遠心力が増し、バランスを立て直すことができるというわけです。
これは電動スケボーならではのテクニックで、慣れればかなりスポーティーな素早いコーナリングが可能となります。
自動車やバイクだって、コーナーを抜ける際はアクセルは踏んだ方が車体が安定しますよね。
イメージ的にはこれと一緒です。
また、バイクのコーナリングにおいて頻繁に用いられるパーシャルスロット、要するにアクセル操作で速度を一定に保つテクニックですが、電動スケボーではこれも可能となります。
このように、普通のスケボーにはできない旋回が可能な電動スケボーは、実はかなりスポーツ要素の強い乗り物でもあると言えます。
電動スケボーの気になる点!電動化のデメリットとは?
一方、電動化によるデメリットも存在します。
具体的には次の3つ。
- ボード自体が重くなる
- バッテリー管理が必要
- 公道を走れない
それぞれ詳しく解説していきます。
1.ボード自体が重くなる
電動スケボーには高性能なバッテリーやモーターが不可欠なため、その分どうしても重量はかさみます。
その結果、持ち運びが不自由になるだけでなく、トリックがしにくいという欠点も持ちます。
ただし、電動スケボーの主な用途はクルージング。
となれば頻繁に持ち運ぶこともトリックをすることもないでしょうから、棲み分けができていると捉えることもできますね。
通常のスケボーでは平坦な道でのハイスピードクルージングは難しいわけですから。(ポンピングで加速できる人は別ですが)
更に言えば、ボード自体が重くても乗る人の体重を含めればその差は些細なもの。
例えばボード自体が5kg重いとしても、乗り手の体重が50kgを超えればその差は1割にも満ちません。
そのうえ、昨今の電動スケボーは足回り(トラック等)にも力が入れられるようになってきており、旋回性に優れるモデルが多くなってきたことで乗り味の違いはどんどん小さくなっています。
さすがにバッテリーが切れた際に自分の足で加速や減速をしようとすると重さを感じますが、電動スケボーにおいてはそもそもバッテリーを切らさないことも大切ですね。
詳しくは次の項で。
2.バッテリー管理が必要
当然ですが、電動スケボーはバッテリー残量が尽きればモーターによる駆動力を得ることができなくなります。
そうなれば坂道も登れませんし、リモコンとの接続のための電力すら残っていない場合はブレーキも効かなくなってしまいます。
もちろん、バッテリーが切れてもプッシュで進むことは可能ですが、バッテリー等による重量増により、通常のスケボーより力を要します。
平坦な道であればそれほど苦労しませんが、特に少しでも上り傾斜があると圧倒的に負担が大きいですね。
逆に下り坂ではボードが重い分停止が難しくなる点に気を付ける必要があります。
まぁバッテリーが切れた電動スケボーに乗るという機会はそうそうないとは思いますが・・・。
大切なのはバッテリーを切らさないこと。
製品によって走行可能な距離は異なりますが、中にはロースピードモード(20km/h)であれば約35kmも走行可能なモデルも存在します。
長時間遊びたい人は航続可能距離も要チェックですね。
3.公道を走れない
日本国内においては、電動スケボーで公道を走ることはできません。
詳しくはこちら↓
公道を走れないことは電動スケボー単体で見てもデメリットと言えますが、特に「既に日常的に普通のスケボーを移動手段として使っている」という人にとってはとても大きな違いと言えます。
電動スケボーの多くは原動力となるモーターを搭載するため、公道を走る際は原動機付自転車に該当します。
そのため、保安部品の取り付けやナンバーの取得等の要件を満たす必要があるほか、当然免許も必要になります。
となると、やはり公道を走るのは現実的ではありませんね。
しかし、普通のスケボーは道路交通法第七十六条第4の三にて下記の行為は禁止されていますが、明確な公道走行の禁止はされていません。
交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること。
このため、例えば現状スケボーを用いて通勤していて、これまで安全への配慮を欠かさず何の指導等も受けていないようなケースでは、「普通のスケボーではセーフだが電動スケボーではアウト」という違いが明確に出てくるわけです。
現状、日本国内において電動スケボーを楽しむためには、許可が得られた私有地などを確保する必要があります。
まとめ│電動スケボーは楽で速いだけじゃない!
電動スケボーは楽にスピードが出せる反面、公道での走行が認められていないことはもちろん、重量増やバッテリー管理が必要というデメリットを抱えています。
まぁ重量とバッテリーの問題はデメリットと言うよりは個性に近く、それほど大きな問題ではありませんけどね。
今回最も伝えたかったことは、「電動スケボーはブレーキがある分、普通のスケボーより安全なんだよ」ということです。
電動スケボーは楽で速いだけじゃありません。
他の横乗り系のスポーツと比べても圧倒的に低リスクで楽しむことができる電動スケボー。
あなたも是非この爽快感を体験してみませんか?
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