安い電動スケボーを避けたい3つの理由。どんな人にならおすすめ?

どうも!でんすけ(@densuke_esk8)です!

 

電動スケボーって高いですよね。

最新モデルは廉価版を海外から直接買っても$400程度。日本円で約4.5万円。

国内正規販売モデルでそこそこの性能のものとなると9万円前後が相場で、2019年12月現在はもっともコスパに優れるWINboard Spark Sでも約6.5万円。

日本国内では公道走行が難しいということを考えると、最初は買うのにとても勇気が要ると思います。

一方でネットで調べてみると2万円前後の電動スケボーもたくさん出てきますよね。

「どうせスピードなんて出さないし」とか、「最初だし安いので良いか」なんて考えて、これらの安い電動スケボーを選ぶ人も多いでしょう。

しかし、実はこれらの安価な電動スケボーはあまりおすすめできません。

 

なぜ激安電動スケボーはおすすめできないのか

でんすけが激安電動スケボーを避ける理由は次の3つ。

  1. 単純にスペックが物足りない
  2. シングルドライブ
  3. 低速でも怖い

逆にこの辺りがクリアされていて安いモデルがあれば、それは“買い”です。

しかし現実はなかなか・・・。

 

1.単純にスペックが物足りない

電動ではない普通のスケボーってどのくらいのスピードが出ると思いますか?

慣れてくればPennyのような小型クルーザーでも、15km/h程度は余裕で出ます。

道がキレイなら軽く流す感覚です。

ちょっとがんばれば20km/hオーバーも可能ですし、傾斜があればもっと出ます。

 

これを前提に考えると、激安の電動スケボーは明らかに物足りないんですよ。

最高速度15km/hだとか20km/hだとか、少なくともクルージングにおいてはほとんどメリットが感じられません。

そのくせ電動スケボーとなるとバッテリーやモーターを搭載する関係でどうしても重くなりますから、トリックにも不向き。

 

速度が30km/hを超えてくると一気に見える景色が変わります。

これが味わえるかどうかは、電動か電動でないかと同じくらい大きな違いと言えます。

 

2.シングルドライブ

安い電動スケボーのほぼ全てが、モーターが一つしかないシングルドライブを採用しています。

シングルドライブとは後輪の左右どちらか一方を1つのモーターで駆動する方式。

シングルドライブのメリットは、単純にコストと重量が抑えられること。

しかし、ハイスペックな電動スケボーはほぼ全てがモーターを2つ使用したデュアルドライブを採用しています。

デュアルドライブとは後輪2つにそれぞれモーターを設けて駆動する方式。

なぜハイスペックな電動スケボーがデュアルドライブを採用するかというと、それは直進安定性とターン時の安定性に大きなアドバンテージがあるからです。

シングルドライブだと左右どちらかのウィールしか駆動しないため、どうしてもターン時に旋回差が生じます。

例えば右の後輪にのみモーターがあれば、アクセルオンのまま旋回しようとすると右には曲がりにくく、左にはグングン曲がるといった具合。

加速も減速も一輪のみで制御することになるため、直進安定性もデュアルドライブに大きく劣ります。

これでは直感的な操作はできません。

 

他に4輪車でシングルドライブを採用されるとすれば、激安のラジコンくらいなものです。

それくらい、シングルドライブは異端な駆動方式と言えます。

 

2.低速でも怖い

最大の理由がこれ。

なぜ低速でも怖いのかというと、単純に操作性、走行安定性が悪いから。

まず前提として、電動スケボー初心者にはロングボードタイプがおすすめです。

デッキが長いとホイールベースが大きくなるので直進安定性が増すほか、スタンスを広く取れるのでバランスも取りやすくなります。

またロングの方がバッテリーなどを積んでもデッキの柔軟性を確保しやすいというメリットも。

ところが、安い電動スケボーはほとんどがショートデッキ。

時速10km/h程度までならまだしも、それ以上となるとバランスを取るだけでもそれなりの慣れが必要です。

デッキが短いとかなりクイックな挙動になり、それだけで上級者向け。

そのうえ、中にはリモコン操作と加減速にタイムラグがあったり、加速やブレーキの効きが急すぎたりと、最高速度が低いくせに乗りこなすのが難しいものもあります。

これにシングルドライブゆえのバランスの悪さが加わると、それはもうじゃじゃ馬。遅いのにじゃじゃ馬。

一方ハイスペックな電動スケボーであれば40km/hで走行しても驚くほどの安定感があり、操作感覚もリニア。

最高速度20km/hの電動スケボーで出す20km/hと最高速度40km/hオーバーの電動スケボーで出す20km/hは全くの別物だということには注意が必要です。

 

激安電動スケボーはどんな人におすすめ?

でんすけなら先述の理由で激安の電動スケボーは選びませんが、「あなたが何を求めるか」によってはおすすめできる可能性があります。

特に次のような場合は検討の価値があります。

  • とりあえず「電動スケボー」に乗ってみたい
  • とにかく軽い電動スケボーが欲しい
  • スケートパークでアップダウンを楽しみたい

2019年12月現在、体感として40,000円以下の電動スケボーは本当にハズレが多いです。

買って損するリスクが大きいため、決しておすすめはできません。

しかし、もともと「良いものを求めない」ということであれば、選択肢に入るのも事実。

何かの景品や子供用のおもちゃに、といった具合ですね。

まぁ初心者や子供用にこそ、リニアな加減速でラグもない、操作性に優れた「良いもの」を買うのがおすすめですが・・・。

 

安い電動スケボーでも唯一ハイスペックな電動スケボーに勝る可能性があるのが軽さ。

これは先述のとおり、ミドルクラス以上では既に絶滅危惧種のシングルドライブを採用しているからです。

よって軽さを第一とする場合は低スペックな激安電動スケボーが候補に挙がる可能性もあります。

問題は「軽さ重視で選んだのに性能に不満を感じる」という結末が容易に想像できる点。

中途半端な性能だと、結果的に「Pennyでいいじゃん」ってなるんですよね・・・。

 

最後にスケートパークでの使用ですが、当然これはパークの許可が得られた場合に限られます。

しかし、ショートデッキタイプの電動スケボーであれば、小回りが効く点がパークにマッチします。

イメージはこんな感じ。

まぁ最近は「Backfire Mini」のような「ハイスペックなのに軽量コンパクトな電動スケボー」も出てきているので、これらのアドバンテージも時間の問題かもしれませんが・・・。

 

「いつ発売されたものか」も要チェック

激安電動スケボーは「安物買いの銭失い」になるリスクが大。

日本では電動スケボーに乗れる環境が限られるからこそ、乗って楽しいと感じられないものはすぐに飽きてしまうはずです。

また電動スケボーの購入を検討する際は、「いつ発売されたものか」も要チェック。

電動スケボーは年々性能が向上しており、「2~3年前のハイエンドモデルより現行の廉価グレードの方が安く、性能にも優れる」ということが珍しくありません。

例えば「Cool&Fun HB10」なんかは最高速度32km/hで約4万円とコスパだけを見るとそれなりに感じられるかもしれませんが、発売は2017年末。

すでに2年の時が経過しており、最新モデルと比べて操作性や加速面が大きく劣ることは乗らなくてもわかります。(乗ったこともありますが)

この価格なら海外メーカーからの廉価グレードの直接購入や、2018年モデルのBackfire G2sやWOWGO 2Sなどの第2世代モデルの中古も視野に入ります。

 

いずれにしろ、激安電動スケボーを候補に入れる場合は是非慎重に選択してみてください。